先日MoMA PS1にて”Neighbor Night”が開催された。
当日は生憎の雨であったが、不定期で開かれる今回のイベントを心待ちにしている人々が数多く訪れた。
会場に入ると、アート制作活動、ギャラリートーク、更にはフォーチュン・ソサエティの詩やDJタレイムのセットを含む特別なライブパフォーマンスが行われていた。
これらのパフォーマンスはアート界を変える黒人スターアーティストと呼ばれるラシッド・ジョンソンのステージの閉会の記念を表しており、多くの観客に見守られる中、代表者により様々な詩が朗読された。
メイン会場を少し離れた先には、ジュマナ・マンナ、フリーダ・トランソ・イェーガー、ウマル・ラシッドなどの米国で最初の主要な博物館展を含む5つのアーティストの展覧会を見ることができた。
私が展覧会の中で特に惹かれたのが、ウマル・ラシッドの作品である。
彼の個展では、進行中のシリーズ「Ancien Regime Change」の最終章をマークする30以上の新作が展示されていた。
このシリーズは、18世紀とその植民地政権を振り返り、広範な研究を通じて世界的な激動と近代的な変革の重要な時期を探っているのだという。
過去のニューヨークの歴史、そして現代のニューヨークの歴史をミックスし、アートに落とし込んでいた。
個性溢れる彼の作品に今後も注目していきたい。
アーティストの人々が声を上げる姿に勇気をもらった、そんな日であった。
Text Miku Kobayashi
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